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ドイツの賃貸アパートと家賃

すべて10年ほど前の記事をそのまま掲載していますのでご諒解の上・・・

Wohnen in Deutschland
ドイツの住居と不動産


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ドイツの賃貸アパートと家賃

不動産屋さんへの礼金廃止?
2015年6月1日付けで発効された不動産法の改定

たったひとつの基本

「不動産業者への礼金は依頼者が支払う」

依頼者は多くの場合は家主(貸主),書面またはメールで不動産業者に明示的にアパート探しを依頼しない限り,借主は基本的に礼金は支払わない

と聞くと,借主にとっていいことずくめのような印象を受けますが,注意も必要です。
特に賃貸アパートを見つけることがむずかしいドイツの都市などでは,不動産業者が紹介する物件を見たり,気に入った物件ではなかったりしたときなどに困惑も起こります。
アパートを見て気に入らなくて,「いいアパートがあったらまずあなたに連絡しますから,ここにサインしてください」などといわれた場合です。

ドイツにおける賃貸アパートの貸し借りの一般的なプロセス

日本ではほぼすべての物件が不動産業者を介しますが,ドイツでは約半分です。
家主が直接貸す場合はもちろん礼金は発生しませんが,Hausverwaltung と呼ばれるアパート管理会社から提供される物件に対しても礼金を支払うことはありません。割合は分かりませんが,ドイツの多くの家主はアパート管理を Hausverwaltung に依頼しています。光熱費,ガス・電気・配管・上下水などの器具・配線,雨漏り,壁塗り,窓など,不動産に属する基本的な管理を行っているのが Hausverwaltung です。ですから,賃貸アパートの広告などで,Hausverwaltung という語彙があったら礼金の心配は無用です。

個人の場合でも賃貸契約書のない賃貸アパートはありませんから,友人・家族間などの場合を除き,必ず契約書を作成してください。

Kaltmiete & Warmiete

Kaltmiete

Kaltmiete とは純粋の家賃(Nettomiete)のことです。敷金も礼金もKaltmieteを基準に計算されます。

Warmmiete

Warmmiete とは,暖房費込みのことではなく,Nebenkosten(雑費,共益費)を含んだ家賃のことですが,実際にはどの料金が含まれているか確認する必要があります。

賃貸契約が Kaltmiete の場合は,諸費用はすべて借主が払うので,問題が起こる可能性は低いですが,Warmmiete の場合は,契約時に含まれる料金の明細を確認しておく必要があります。ドイツ人にとっても,はっきりしないわけですから,大家さん(不動産会社)に「何が 含まれているのですか?」と聞くことは一向に問題ありません。

通常は,Nebenkosten とは,ゴミの収集料金,水道(水,お湯),ガス,排水,暖房,建物・廊下の点灯の電気代,エレベータ,火災などの保険金,ケーブルテレビなどの料金を指します。
予想される使用料金を毎月徴収し,1年に1回,全体の請求書に基づいて精算し,払い戻し・追加払いなどがなされます。詳しい明細記録の提示は貸主の義務です。
明細記録が出されたら,一応チェックすることをお勧めします。借家人組合によると,賃貸アパートの約3割において共益費の計算が間違っていて,その多くは借主に不利な結果になっていると云います。

問題は,Warmmiete の場合,暖房にしろ,水道代にしろ,節約する人との差が大きく出て不公平になる可能性が高いことです。最近は多くの共同住宅でも世帯ごとに水道・ガスなど の使用量を測るメーターが設置されているので,その場合は,同じ共同住宅で同じ Nebenkosten を支払っている人でも,節約した世帯には払い戻し,浪費した世帯には追加料金が請求されるということも起こりうるわけです。