最新パリガイド(1971年版)
郵便・電話
日本との連絡は大変だし,国際電話は高い。
1星ホテルでは海外との電話を受け付けない場合もあるし,取り次いでも法外に高いので,国際電話は郵便局または国際通話ができる公衆電話を探すことになるけれども中心街ならば結構ある。
郵便局ならば,せっかく行くなら各区にある郵便局よりも中央郵便局(Poste centrale du Louvre: 52 rue du Louvre)の方が歴史建築物で厳かな内装なのでお奨め。日本の電話番号を受付で書いて渡すと電話ボックスの番号を言われるので,その中で待ち,日本と電話が通じると受話器が鳴る。
公衆電話の方が少し割安。不通や間違い番号(よくある)を考慮して,まず1フランを入れ,通じたら即5フランのコインを入れるのがコツ。約30秒間話せる。「ゲンキ,カネオクレ」のような最少限の会話は十分可能だ。
ハガキは書くスペースが少ないし,封書は高い。Aerogram ならば筆不精にも丁度良い長さだし,切手付きなのでそのままポストに放り込めるのも便利。
日本までの郵便は早くても1週間ぐらいと思った方がいい。
パリ市内の速達 - Pneumatic
パリ市内に書類を送る最短の方法はプニューマティック。利用することは少ないかもしれないが知っておいた方がいい。郵便局で申込むと,規定の大きさ内で丸められる封書をパリ市内の地下に張り巡らされた導管を利用して,真空で,届け先に一番近い郵便局に一瞬にして送る。そこから職員がすぐに届けるので,通常は2時間以内に配達される。
まぁでも,自分で届けたらもっと早いのも事実だが・・・
為替交換と銀行振込み
ドル建て旅行小切手ならばどこの銀行でも現金化できるけれども,日本円の現金交換なら日本の銀行の方が両替率が良い。
オペラ通りにある東京銀行が唯一の日本の銀行(近々サンタンヌ通りに移転予定)
1971年3月現在,1米ドル(360円),1フラン(70円)だけれども,日本円の価値は常に上がり続けているので,日本円のフランスフランへの交換はできるだけ延ばした方が得だ。
トイレ
トイレは困り者。パリの中心街を除くとデパートもないし,もよおす度にキャフェに入ると高くつく(何も頼まずキャフェのトイレを拝借することは通常不可)。
やむを得ずキャフェに入る際は,立ち飲みエクスプレス・コーヒーが一番安い(コーヒーを飲まなくても)。
でも男ならば,路上の無料エスカルゴを利用できる。女性用の簡易トイレもあるけれども数は圧倒的に少ない。
1870年に衛生的な設備として登場した小便所(ときどき大便も見る!?)だが,衛生上の理由で批判も多くなりつつある。
形はいろいろ。芸術的な装飾も見かける。
しかし,徐々に少なくなっているようだ。
確かに,男にとって便利でも,清掃頻度が少ないせいか,それともほとんどしていないのか,結構離れているのに強い匂いを放つので,衛生的とは威張れない面も大きい。