
世界に知られるドイツのアウトバーン。(速度を気にせず)自由に走る,環境「アウトバーン」と車「ポルシェ」を創った,
と現在でも自慢したがる多くのドイツ人。「ドイツの高速道路は無料で,制限速度はないんでしょう?」,多くの人からかけられる言葉。
ドイツのアウトバーンは,1万2845km,両方向を足すと,2万5690km。本当か嘘か,全行程の65.5%が速度制限なしの区間だそうです。じゃぁそこでぶっ飛ばそうと期待してアウトバーンを走ると分かりますが,ほとんどの場所で次から次に速度制限の標識が出て来ます。そしてほとんどが120km/時。次に多いのが100km,そして130kmとなるそうです。
標識がないからアクセルを踏んで飛ばす。しかし間違っていたら?
カメラも設置され,覆面パトカーも走っています。10km以内のオーバーで罰金10ユーロ,50kmオーバーで240ユーロ+1ヶ月の免停,70km以上のオーバーで600ユーロ+3ヶ月の免停,を覚悟して飛ばしてください。
ドイツの交通ルールと標識
アウトバーンだけではなく,一般的にドイツ国内の道路の制限速度は日本よりもやや高いせいもあり,ドイツ人はスピードを出す傾向があるようです。ほとんどの交通標識はピクトグラム的に誰でも理解できるような表示。特にドイツはヨーロッパの国々よりも数割以上も多くの標識が立てられていることで有名です。
右側優先
通常の運転は,世界の常識でできるとしても,「右側優先」の規則は十分な注意が必要です。加えて,信号のない横断歩道を渡ろうとしている人がいる場合は必ず停車します。「右側優先」に関しては,直線の道路を真っ直ぐ走っている場合でも,交差する道路で右側から減速なしで進入してくる車が多いということです。衝突事故を起こして,右側優先の一般道路であった場合,100パーセント自分が悪いことになります。
自分が走っている道路が優先である標識がなかったり,交差する道路に一時停止のラインが見えない場合は,道路が広くても右側の道路に車が見えたら十分に気をつけてください。ドイツには少ないロータリーでは,ロータリー内の車に優先権があります。ロータリーから出る場合は必ず方向指示器を出します。
停留所前(路面電車,バス)
路面電車のレール上でも車が走れる町も数多くあります。しかし,路面電車の前に信号がなく,路面電車が停留所で停まっていたり,停まる前だったりした場合は,車は停留所前の地点で停車して(乗降者が道路を横切る恐れがあるため)電車・バスが発車するまで待ちます。バスも同様です。
>>> Android 用ドイツの交通標識アプリ
>>> i OS 用ドイツの交通標識アプリ
シートベルトとチャイルドシート
高速道路はもとより,後部座席でもシートベルトは常に着用義務があります。見つかった場合の罰金: 30 - 40 €
12才以下の子供および150センチ以下の子供は,チャイルドシートまたは子供用の補助シートが必要です。前部座席に乗せられるのは3才まで。3才以上の子供はチャイルドシートがあっても前部座席に座らせることはできません。
チャイルドシートおよび補助シートは,欧州規格 ECE 44/03 に準拠していなければなりません。
チャイルドシートを使用していないか,チャイルドシートの安全機能が不十分な場合の罰金: 30 - 40 €
タクシーでも同様ですが,通常タクシーは子供用の補助座席しか用意していませんので,幼児の場合は保護者の膝,子供の場合は補助座席を使用することが多いようです。
事故に直面したら
ドイツでは,事故に巻き込まれなくても,事故に直面した人は助ける義務があります。とは云っても,言葉ができなければ,警察も助けも呼べない状況になると思いますが,特に最初の目撃者になった際は逃げずに救急義務があることだけは,知っておいてください。
自分が加害者・被害者になった際の事故処理
- 自動車の非常点滅表示灯をつける
- 警告用のチョッキを着用
- 三角表示板を約100メートル後ろに置く
- ささいな事故の場合は,車を危険な場所から移動させる
- 大きな事故の場合は,状況の記録が終わるまで車は動かさない
- 人身事故の場合は,110番,112番で警察,救急車に連絡
- 写真撮影(現場周囲,両方の車の外観と詳細,キズの詳細)
- 事故状況の簡単なスケッチ図の作成
- ブレーキ跡および液体跡の確認
- 両車の自動車ナンバー
- 当事者の氏名・住所(身分証明証,自動車免許証で確認)
注)当事者が車の所有者でない場合など,その旨の記録が必要
- 保険会社名(分かっている場合)
- 目撃者の氏名・連絡先(いる場合)
人身事故,大きな事故,またはアルコールや薬物などを飲んでいる可能性がある場合は,警察を呼びます。
アウトバーンで車が故障
路肩に車を止め,非常点滅灯をつけます。
警告用のチョッキを着用して,三角表示板を約100メートル後ろに置きます。
エンストにしろ,ガス欠にしろ,ドイツの自動車クラブが対応します。多少の故障は現場で修理でき,重大な故障でも修理工場にたどり着くまでの応急措置をしてくれます。どうにもならない場合はレッカー車しかありませんが・・・
ドイツ在住の人は通常は,ADAC/AvD などの自動車クラブ会員になっていると思います。会員はサービスを無料で受けられますが,非会員は有料です。アウトバーン上での故障などの対応は,ADAC の方が早いようです。企業カラーが黄色なので,イエロー・エンジェルと呼ばれています。
ADAC(故障車の緊急対応)
Tel.: 0 180 2 22 22 22
Tel.: 22 22 22(携帯電話)
Tel.: 0 800 5 10 11 12(インフォメーション: 月-金: 8-20 h)
すぐ来てくれるか,数時間かかるかは運次第。また,連絡する手段(携帯電話)がない場合は大変。道路沿いの緊急用電話まで歩かなければなりません。
ドイツのアウトバーンでは,ガードレールに5百メートル置きぐらいに矢印(黒と白のポール)が付いています。これはアウトバーンに1.5 - 2キロ置きに取り付けられた緊急連絡用の電話ボックスが,どちらの方向が近いかを示す矢印です。どこにも連絡できる手段がない場合は,この矢印に従って電話ボックスまで歩く以外に手段はありません。反対方向にもありますが,より長い距離を歩くことになります。また,カバーを外して電話すると道路管理局が対応します。場所が正確に分からない場合は電話ボックスの番号と,そこから車までの距離を伝えたらいいと思います。
レストランやカフェの勘定書はチップ込みの値段を記載するようになって久しいですが,それでもやはり多少のチップは当たり前になっているようです。
